今回はCPUグリスを塗らなかった場合どうなってしまうのか解説します。
CPUグリスを塗らないと高温になりCPUが壊れるので今回も「PC Building Simulator」を使用しています。
CPUグリスとは何か
CPUグリスとはCPUとCPUクーラーの間に挟む金属の液体です。
これによりCPUの熱がクーラーに伝わりやすくなり、冷却性能大幅に上がりま
す。
このCPUグリスがある場合と無い場合どう違ってくるのかを解説します。
※高温により故障する可能性がありますので、もしリアルでする場合は壊れてもいいCPUを使用しましょう。
CPUグリスありの場合
こちらの画像はCPUグリスありで測定した結果です。

こちらは40°C程度と正常な値になっています。
3DMarkを回しても落ちることなく正常に作動しています。
CPUグリス無しの場合
こちらは無しで測定した結果です。

80°C超えと2倍近くの温度になっています。
これで3DMarkを回すと・・・

OS側のセーフティにより強制的にブルースクリーンになります。
大体のOSは90°C近くなるとCPUが壊れるのを防ぐために制限機能がついています。
稀に問い合わせいただくのですが、だいたいCPUグリスの塗り忘れが多いです。
ただ、基本的にはもともとCPUクーラーに塗られているグリスで問題ありませんのでそのまま使ってください。
CPUグリス豆知識
CPUグリスについての豆知識をご紹介します。
まずグリスはたくさん塗るより少しを薄く広く伸ばした方が効率が良く冷却することができます。
これはグリスを使用する理由より説明できます。
CPUとCPUクーラーの間にはほんの少しだけ隙間が空いています。
空気は断熱材になり冷却性能の低下につながります。
なので隙間にグリスを入れて熱が隙間なく伝わるようにしているんです。
グリスを多く塗りすぎた場合、冷却性能に対してはデメリットはあまりありませんが、CPUとCPUクーラーを圧着したときにグリスがはみ出ます。
私は経験ありませんが、起動しなくなった事例があるようなので塗りすぎはよくないですね。